毎日Eトレ!【1659】テクノロジーと雇用に関する文章を読む
デイビッド・セイン先生が教える
IELTSスコアアップのコツ

セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、テクノロジーと雇用に関する文章、です。
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Automation will likely transform how people work in the coming decades. While it may boost productivity and create new roles, it could also lead to widespread job losses in some industries.
オートメーションは今後数十年で人々の働き方を一変させるだろう。生産性を高めて新しい職種を生み出す一方で、一部の産業では大規模な雇用喪失を引き起こすかもしれない。
オートメーションは生産性を高めるかもしれない
IELTSリーディングで多くの受験者が苦手とするのが、Yes / No / Not Given(YNNG)の問題形式です。これは設問に書かれている内容が、本文で述べられた意見や主張と一致するか、異なるか、あるいはどちらでもないかを判断する問題です。よく似ているのが True / False / Not Given(TFNG)ですが、こちらは情報があっているどうか、そもそも触れられていないかを確かめるという点が違いです。
YNNG は筆者の考えに焦点をあてた問題で、今回のテクノロジーと雇用に関するパッセージでは、will likely(~するだろう)や may / could(~するかもしれない)を用いて主観が語られています。2文目に it (=automation) may boost productivity(自動化は生産性を高めるかもしれない)という意見がありますが、もし設問で Automation always increases efficiency.(自動化は常に効率を高める)と書かれていたら、一見すると近いように見えるものの、may と always では意味が違います。筆者の主張と一致しませんので「No」が答えとなります。
また、もし設問に Automation affects working hours.(自動化は労働時間に影響を与える)とあったとしても、働く時間への影響について筆者が本文で意見を言っていなければ、それは「Not Given」です。このように、本文と設問をしっかり見比べて判断することが大切です。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
Technology might improve working conditions and efficiency but may also reduce stable employment opportunities for many.
テクノロジーは働く環境や効率を改善する一方で、多くの人々の安定した雇用の機会を減らす可能性がある。
▶本文の内容を一つにまとめた典型的なパラフレーズです。本文の widespread job losses(大規模な雇用喪失)が reduce stable employment opportunities for many に形を変えています。YNNGの設問では、こうした言い換えを見抜けないと、「本文にあるのに Not Given を選んでしまう」「意味があっているのに No を選んでしまう」といったミスにつながります。どこが変わっているのか、あるいは変わっていないのかを意識して読むクセをつけましょう。
講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
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日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
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