毎日Eトレ!【1683】科学的な「証拠」から過去を再現!

デイビッド・セイン先生が教える
TOEFLスコアアップのコツ

セイン先生がTOEFL対策で役に立つ英語をご紹介します。米国留学、大学院進学では必要になるTOEFL、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、過去を再現、です。

 

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Ice cores extracted from Antarctica and Greenland contain tiny bubbles of ancient air, providing scientists with direct evidence of past atmospheric composition and allowing them to reconstruct climate changes over hundreds of thousands of years.

南極やグリーンランドから採取された氷床コアには古代の空気の小さな泡が含まれており、それによって科学者は過去の大気組成の直接的な証拠を得て、数十万年にわたる気候変動を再構築することができる。

 

氷の中に閉じ込められた気泡

TOEFLの科学パッセージでは、どうやってその情報が得られたのかを説明していることがあるので、その「証拠」に注目しましょう。上の文章の場合は、氷の中に閉じ込められた気泡が太古の大気組成(atmospheric composition)のサンプルそのものになっている、という話です。direct evidence(直接的な証拠)という表現が出てきますが、これは議論の余地が少ない確かなデータというニュアンスを持ちます。例文の初めのほうにある extract(採取する、抽出する)は科学系の文章でよく出てくるので押さえておきたい動詞ですが、もう一つ面白いのは後半の reconstruct という動詞です。ふつうは「再建する」と訳されることが多いですが、ここでのように「再構成する」や「復元する」という意味でも用いられます。考古学で reconstruct an ancient settlement と言う場合、遺跡から古代集落を「復元する」の意味になります。この動詞の通常の意味を知っていても、科学の文脈で「過去を再現する」というニュアンスに気づけるかどうかが読解のポイントになります。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

These records reveal cycles of warming and cooling that correspond closely to variations in greenhouse gas levels.


これらの記録は、温暖化と寒冷化の周期が温室効果ガスの変動と密接に対応していることを示している。

 

▶氷床コアから得られた証拠から、どんな結果が出てきたかを述べています。ここに出てくる correspond closely(密接に対応している)という表現は、単に関係があるというよりも、ほとんど一対一で対応しているというニュアンスです。設問では、closely linked(密接に連関した)や strong correlation(強い相関関係)といった形で言い換えられて、結果・結論を問われる可能性があります。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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