毎日Eトレ!【1689】「筆者の考え」を見抜くための目印

デイビッド・セイン先生が教える
TOEFLスコアアップのコツ

セイン先生がTOEFL対策で役に立つ英語をご紹介します。米国留学、大学院進学では必要になるTOEFL、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、筆者の考えを見抜くための目印、です。

 

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It stands to reason that climate change will affect global food supplies.

気候変動が世界の食料供給に影響を及ぼすのは当然のことだ。

 

〜なのは当然のことだ

TOEFLのリーディングでは、筆者がどんな前提に立って意見を展開しているかを読み取る力が大切です。上の例文のように It stands to reason that ... という言い回しが出てきたら、筆者がその内容を「当たり前」だと思っている目印です。ここでの stand は「成り立つ」、reason は「理屈」なので、このフレーズは「〜なのは理にかなっている」=「〜なのは当然だ」という意味で、自分の考えというよりも、一般にそう考えられていることを言うときに用います。つまり、もし It stands to reason that students who read regularly develop stronger critical thinking skills.(定期的に読書をする学生が、より高い批判的思考力を身につけるのは当然だ)という文が出てきたら、筆者は「読書が思考力を育てるのは一般常識だ」と考えているわけです。長文問題で It stands to reason that ... という表現を見つけたら、筆者が何を前提にしているのかわかるので、内容のつながりをつかみやすくなります。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

It stands to reason that honesty builds trust.


誠実さが信頼を築くのは当然のことだ。

 

▶It stands to reason that ... を用いた文の後には、「だからこそ〜だ」という主張が続くことも多いです。ここでの honesty builds trust(誠実さが信頼を築く)は、ほとんどの読者が反論できない「常識的な理屈」ですね。筆者はそうした「当たり前」のことを足場にして論を進めている、と考えるとよいでしょう。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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