毎日Eトレ!【1690】「ギャップ」を印象づけるのに効果的な表現

デイビッド・セイン先生が教える
英検上級レベルの英語感覚

英検上級レベルについてセイン先生に解説してもらいます。
今回は、「ギャップ」を印象づけるのに効果的な表現です。皆さん英語で言えますか?

 

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For all its popularity, the movie failed to impress serious critics.

人気があったにもかかわらず、その映画は本格的な批評家たちを感心させることはできなかった。

 

人気があったのに専門家の評価は高くなかった

英語で「~にもかかわらず」と言いたいとき、多くの方は although を思い浮かべるかもしれません。でも、英検上級レベルになると、より洗練された言い回しも使いこなしたいところです。そこで紹介したいのが、for all ... というフレーズです。これは despite と同じく「〜にもかかわらず」という意味で、上の例文では「人気があったのに専門家の評価は高くなかった」というギャップを表現しています。for all に続く its は主語の名詞を受ける所有格になり、ほかにも For all its faults, the plan is worth trying.(欠点はあるものの、その計画は試す価値がある)のように言うことができます。英検のライティングで「対比」を述べるときに、ぜひ活用してみてください。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

For all its simplicity, the idea has changed modern science.


単純でありながら、その発想は現代科学を変えてしまった。

 

▶この文でも for all ... が simplicity(単純さ)とその影響の大きさを対比していて、こうした対照を印象づけるのに効果的な言い回しです。its 以外にも、for all のあとに his などを続ければ、For all his confidence, he looked nervous.(自信満々だったのに、彼は緊張しているように見えた)のように、人物にも使えますよ。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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