毎日Eトレ!【1695】学術的な文章での「推定」のニュアンス
デイビッド・セイン先生が教える
TOEFLスコアアップのコツ
セイン先生がTOEFL対策で役に立つ英語をご紹介します。米国留学、大学院進学では必要になるTOEFL、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、「推定」のニュアンス、です。
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The decline of bee populations has been widely attributed to the combined effects of pesticide use, habitat loss, and climate change.
ミツバチの個体数の減少は、農薬の使用、生息地の喪失、気候変動といった複合的な影響によるものと広く考えられている。
複合的な影響のせいだと考えられている
TOEFLのリーディング問題では、何が原因でどんな結果が生じているかを述べた文章がよく出てきます。そうした因果関係の説明を理解するうえで鍵になるのが、be attributed to ...(〜に起因する)という言い方です。ここでの attribute は「~の結果であると考える」という意味の動詞なので、受け身にすると「〜に原因があると考えられる」というニュアンスになります。つまり、筆者が原因を断定しているのではなく、そのように「みなされている」という客観的な視点が入っています。たとえば The improvement in air quality is attributed to stricter environmental policies. なら「大気の改善は厳しい環境政策のおかげだとされている」となり、「原因とみなされている」と中立的に述べる文体になります。読解問題で be attributed to ... が出てきたら、このことを意識して読むと筆者の意図が見えてきます。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
Many health benefits of the Mediterranean diet have been attributed to the high consumption of olive oil.
地中海式食事法の数多くの健康効果は、オリーブオイルの多量摂取によるものと考えられている。
▶このように be attributed to ... は、研究者の考えを伝えるときによく使われます。似た意味で result from ...(〜が原因で生じる)という表現もありますが、be attributed to ... のほうが、学者たちはそう分析している、という距離を置いたニュアンスを帯びています。学術的な文章では「断定」ではなく「推定」する語感として使われることを覚えておきましょう。
| 講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
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日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
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