イディオム&コロケーションで英語を攻略する 3
- 天候2
イディオム&コロケーションについて学びましょう

前回の記事では、天候をテーマとしたコロケーションのうち、形容詞+名詞の組み合わせを学びました。今回は、同じく天候がテーマですが、動詞を使ったコロケーションについてまとめます。また、ネイティブがよく使うイディオムもふたつご紹介します。最後に、今回のコロケーションを使った練習問題がついています。
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天気に関するコロケーション 動詞
下の例はすべて主語が単数であるため、動詞には現在形としてsを付けて示していますが、実際に使うときには時制はさまざまです。
天気が良くなる weather improves(フォーマル) weather gets better(日常会話)
天気が悪くなる weather deteriorates(フォーマル) weather gets worse(日常会話)
太陽が照る sun shines
太陽が照りつける sun beats down
太陽が顔を出す sun comes out
太陽が差し込む sun breaks through
風が出る(吹き始める) wind comes up, wind starts to blow
風が吹く wind blows
風が音を立てて吹く wind whistles
風が強くなる wind picks up, wind gets stronger
風が収まる wind calms down, wind dies down
雪/雨が降る snow/rain falls
雪が積もる snow accumulates/settles
雪が覆う snow covers/blankets (blanketを動詞として比ゆ的に使う例)
雪が溶ける snow melts
霧/靄がかかる fog/mist comes down
天候の表現を使ったイディオム
1 come rain or shine
直訳すれば「降ろうが照ろうが」で、わかりやすいイディオムだと思います。「何が起ころうと」という意味ですね。
I walk my dog every morning and evening, come rain or shine.
意味:私は何があろうが、毎日朝晩犬の散歩をする。
I'll always be there for you, come rain or shine.
意味:何が起ころうが、いつもあなたの傍にいます。
2 on cloud nine
直訳しても何のことかわからないイディオムです。このイディオムの起源は、19世紀の末に雲を分類したとき、大きな入道雲を9番としたことから来ているようです。「一番大きい雲の上にいるみたいに最高の気分」「天にも昇る心地」という意味になります。
We were all on cloud nine after winning the World Cup.
意味:ワールドカップで勝った後、私たちは皆天にも昇る心地でした。
They are still on cloud nine after 10 years of marriage.
意味:二人は結婚後10年経ってもまだ幸せいっぱいだよ。
練習問題
次の会話の空欄に入る語を【 】から選んでください。すべて1回ずつ使います。
【melt, falling, breaking through, blanketing, settled】
Tom: The snow was ( 1 ) pretty heavily, but it has ( 2 ) nicely now.
Anna: I know. It feels so quiet and peaceful. It’s like the snow is ( 3 ) the whole park.
Tom: Totally. And look at the trees — the sun is ( 4 ) the branches. It looks magical.
Anna: Let’s enjoy it while we can. They say the snow might ( 5 ) by tomorrow afternoon.
解答・解説
1 falling
2 settled 雪が積もり、今もそこにあるということで、現在完了が使われている
3 blanketing
4 breaking through 後に枝が複数形で来ているので、木々の枝を通して太陽が差し込んでいることが分かる
5 melt
和訳
Tom: かなりひどく雪が降ってたけど、きれいに積もったね。
Anna: そうね。 静かで平和な感じ。 雪が公園全体をふわっと覆っているみたい。
Tom: ほんとだね。木々を見て。太陽が枝の間から差し込んでる。神秘的だね。
Anna: 今のうちに満喫しておこう。明日の午後までに溶けるかもしれないって言ってるから。
※ 英語ではblanketを「覆う」という意味で使うのはごく日常的であるため、「雪の毛布」といった訳にはせず、「ふわっと覆っている」としました。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |