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大人の学び直し英語【212】 接続詞2 – 等位接続詞 -1-

品詞について

前回の記事では、三種類の接続詞についてまとめました。今回は、その中のひとつである等位接続詞の特徴と使い方について詳しく解説します。

 

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等位接続詞の特徴

等位接続詞とは、andやor, soなど、英語を習い始めたときからお馴染みの単語がほとんどです。

こう書くと、「なんだ、そんなの知ってる」と思う人もいるかもしれませんが、この等位接続詞、意外にもくせ者で、中級以上の方でもリーディングやライティングで苦戦することがあります。文が複雑になってくると、接続詞が何と何を繋いでいるのかわからなくなってしまうのですね。

今回の記事では、そうした等位接続詞を正しく使うための基礎固めをしたいと思います。

 

等位ってどういうこと?

等位接続詞は、ふたつ以上の節と節、句と句、単語と単語を繋ぎます。

その際、接続詞の前と後が等位になっていることが大切です。 では、「等位」とはどういうことか見ていきましょう。

 

品詞が等しいかどうか

まず、次の間違った文をどう直したらいいか考えてみましょう。

 

× I want to be a musician or creative.

等位接続詞orがふたつの単語musicianとcreativeを繋いでいるようですが、musicianは名詞、creativeは形容詞ですね。等位とはいえません。 日本語に訳しても意味として不自然です。

 

「私はミュージシャンか創造的になりたい」? 次のように直せば完璧です。

 

◎ I want to be a musician or a creator of a game.
意味:私はミュージシャンかゲームのクリエーターになりたい。

 

名詞と名詞を繋いでいますね。

 

◎ I want to be creative and intelligent.
意味:私は創造的で知的でありたい。

 

形容詞と形容詞を繋いでいます。 等位接続詞が単語と単語を繋ぐときは、その単語が同じ品詞になるのが普通です。ただし、次のような例もあります。

 

文の要素が等しいかどうか

一見品詞が異なる場合でも、文の中の役割が同じであれば、等位接続詞で自然に繋げることができます。

 

◎ He was at home and relaxed.
意味:彼は家にいてくつろいでいた。

 

等位接続詞andが前置詞句(at home)と形容詞(relaxed)を繋いでいます。品詞は違いますが、どちらもbe動詞(was)を介して主語(He)の補語となっています。 つまり、どちらもHe wasの後に置くことができます。

He was at home and (he was) relaxed.

 

単語の意味やカテゴリーが合うか

もうひとつ、間違った文を見てみましょう。 「チャーリーは野球が大好きで、いいピッチャーなんだ」と言いたいとします。

 

× Charlie loves baseball and a good pitcher.

 

この文は何が間違っているのでしょうか? 等位接続詞andの前と後は、どちらも名詞(のカタマリ)(baseball, a good pitcher)です。baseballはloveの目的語ですね。そしてこの構文のままでは、a good pitcherもloveの目的語ということになります。そうすると、意味が次のように変わってしまいます。 「チャーリーは野球と、ひとりのいいピッチャーが好きなんだ」 「目的語」云々を考えるのが面倒なら、この文の述語動詞loveの後に、a good pitcherをそのまま続けていいか?と考えてみてくださいね。 「チャーリーは野球が大好きで、いいピッチャーなんだ」という意味にしたかったら、次のように言う必要があります。

 

◎ Charlie loves baseball and he is a good pitcher.

接続詞andはふたつの節(主語+動詞)を繋いでいます。 Charlieとheは同じ人なので、heを省略して次のように言うこともできます。

 

◎ Charlie loves baseball and is a good pitcher.

この場合、andはふたつの動詞lovesとisを繋いでいると考えることもできます。ど

 

等位とはどういうことか - まとめ

等位接続詞が単語と単語を繋ぐなら、同じ品詞(名詞と名詞、形容詞と形容詞など)か同じ文の要素(補語と補語、目的語と目的語など)を使うようにしましょう。

 

句と句、節と節を繋ぐことも多く、節の主語が同じときは主語が省略されることもあります。

 

練習問題

次の文の後半に入るものを【 】の中から選んでください。どれも一回ずつ使います。

【tired, tennis, analyzing games, I slept, stay home】

 

1 Charlie loves baseball and ( ).

 

2 Charlie loves watching baseball and ( ).

 

3 I went home and ( ).

 

4 We can go to the park or ( ).

 

5 She was excited but ( )

 

解答・解説・和訳

1 tennis
和訳:チャーリーは野球とテニスが好きだ。

 

2 analyzing games
和訳:チャーリーは野球を見ることと試合を分析することが好きだ。

 

3 I slept
和訳:私は家へ帰って寝た。
-前半が過去形なので、stay homeは意味が合いません。

 

4 stay home
和訳:公園に行ってもいいし、家にいてもいいね。

 

5 tired
和訳:彼女はわくわくしていたが、疲れていた。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
Shibashibaのコーチング&語学レッスン

 

 

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