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大人の学び直し英語【217】 接続詞7 – 従属接続詞4

品詞について

前回の記事では、条件を表す副詞節をまとめました。今回は、目的・程度を表す接続詞について解説します。どちらも従属節を導く接続詞ですね。

 

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目的を表す副詞節

I left early so that I could pick up my child on time.
意味:私は子どもを時間通りに迎えに行くために、早く出ました。

 

上の例文では、冒頭の I left が主節、so that で導かれた後半が目的を表す副詞節です。
目的を表す副詞節中には、しばしばcan, could, may, might, will, would, shouldといった助動詞が使われます。

次のように、so thatのthatを省略することも多いです。

 

He decided to stay at home so he could watch the match on TV.
意味:彼はテレビで試合を見られるように家にいることに決めた。

 

ただし、フォーマルな文書ではthatを入れた方がいいでしょう。
省略すると、等位接続詞で学んだ so (それで)と混同してしまう可能性もあります。

一般に、so thatの代わりにsoを用いるときは上の例のようにコンマがなく、「それで」「だから」と結果を表す場合は、次のようにsoの前にコンマを打つのが普通です。

 

It rained this afternoon, so I didn’t water the garden.
意味:午後雨が降ったから、庭に水を撒かなかった。

等位接続詞は、ふたつの独立節を繋ぐ接続詞でしたね。

 

目的を表す接続詞リスト

目的を表す副詞節で使える接続詞として、以下のものを覚えておくといいでしょう。

 

-so (that)(~するために)
-in order that (~するために)
-lest(~しないように) - やや文語的なニュアンス

 

Take an umbrella lest you should get wet.
意味:濡れないよう傘を持っていきなさい。

その他、節ではなく不定詞を導く接続詞として、以下を覚えておきましょう。

 

-in order to(~するように)
-so as to(~するように) - やや文語的なニュアンス

 

He whispered so as to avoid waking the baby.
意味:彼は赤ん坊を起こすのを避けるために、囁いた。

 

so that 目的vs結果

日本語で書かれた文法書などでは、so thatの前にコンマを置くと、that 以下は結果を表すとなっているものが多いようです。しかし実際のところ、現代英語でこの用法はほとんど使われません。ネイティブはso thatと来たら後に目的を期待するのが普通であるため、結果を表すのには使わない方が無難です。

 

程度を表すso...that~

I was so tired that I didn’t want to study.
意味:私はとても疲れていたので、勉強したくなかった。

 

副詞soの後に形容詞や副詞を置いて、その後に接続詞thatを続ける用法もおさらいしておきましょう。
よく見られる上記のような日本語訳だと、that以下が結果を表すことになります。
これだと独立節か従属節かも分かりにくいですね。実は、このようにsoとthatを離して使った場合も、that以下は従属節で副詞節という扱いになっています。

「勉強したくない程度に疲れていた」「勉強したくないほど疲れていた」と捉えると、従属節だということも納得しやすいのでは。

というわけで、so ... that ~のthat以下は、「程度を表す副詞節」と呼ばれることもあります。

  

練習問題

空所に一語ずつ入れて、意味の通る文にしてください。

 

1 They sent a reminder email ( ) ( ) ( ) everyone would arrive on time for the meeting.

 

2 Put on a jacket ( ) you catch a chill.

 

3 The teacher spoke slowly ( ) ( ) everyone could understand.

 

解答・解説・和訳

1 in order that
和訳:彼らは、全員が時間通りに会議に来るようにリマインダーのメールを送った。
-空所が三語だからin order thatを選ぶ。二語ならso thatも可。

 

2 lest
和訳:風邪をひかないように上着を着なさい。
-catch a chillはインフルエンザなどではなく、寒さで体調を崩すということ。
後半が否定形であれば、Put on a jacket so you won’t catch a chill. などとなる。

 

3 so that
和訳:みんなに理解できるように先生はゆっくりと話した。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
Shibashibaのコーチング&語学レッスン

 

 

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