幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -22- 読み聞かせの効用
幼児英語教育について学びましょう

英語習得における幼児の強みとは、日本語にはない音でも聞き分け、真似することができる点にあります。ですから、ネイティブの発音をたくさん聞かせてあげたいものです。さらに、しかし、絵本が好きなお子さんなら、英語での読み聞かせもおすすめです。
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絵本を読むことの効用
英語にかぎらず絵本を読むことによって、認知能力も非認知能力も発達すると言われています。登場人物に自分を重ね合わせたり、話の展開を予想したり、ドキドキしたり喜んだりしながら、言葉を覚え、思考が促され、豊かな感情が育ちます。
また、動画と違って絵は動きませんし、登場人物それぞれの声の違いや音も聞こえません。自分の想像力で補わなければならないため、想像力も鍛えられますね。お家の人に読んでもらえば、絆が深まるでしょう。
英語の絵本の読み聞かせ
英語で絵本の読み聞かせをするときは、次のような点に気を付けるといいでしょう。
1 読む前に、重要な単語の意味を説明しておく。
知らない単語がたくさんある場合、すべて説明する必要はありません。テーマや主人公に関する単語や、絵を見るだけではわかりにくい単語だけに留めましょう。幼児の絵本なら、とりあえず4語くらいまでで十分だと思います。
2 必要なら物語の背景を説明しておく
普段の生活からは想像しにくいシチュエーションなら、予め物語の背景を説明しておくといいでしょう。たとえばイースターの話であれば、イースターについて何も知らないと十分に物語を味わえないかもしれません。日本ではなじみのない食べ物や動物が出てくる場合も同様です。また、シリーズものなら、キャラクターの紹介をしておくとわかりやすいでしょう。
3 年齢や好みに合った絵本を選ぶ
説明しなければならないことがあまりにも多いなら、英語のレベルだけではなく、年齢に合っていないということかもしれません。また、興味を持ってもらうには、お子さんの好きなものが出てくる絵本がいいですね。
4 指で絵や文字を指し示しながら読む
実際に読むときは、ゆっくり目のスピードで読みましょう。そして、文字を指で追いながら読むと、お子さんが発音とアルファベットの関係を理解しやすくなります。セリフを言っている人物や、話に出ている部分を指し示すのもいいですね。
「私の発音でいいの?」
せっかく耳の敏感な幼児にネイティブの発音を聞かせてあげたい、というのはもっともなことです。また、日本語で絵本を読んであげるのも、とても大切なことです。英語の絵本の読み聞かせは、必ずしなければならないものではありません。ただ、お家の人と絵本を読むのが楽しければ、英語に対して良いイメージを持つようになるでしょう。学びたいという意欲もわきます。ほかでネイティブの発音に触れる機会がなければ、動画で一緒に絵本の読み聞かせを楽しむのもおすすめです。設定で音声スピードをゆっくり目にすることもできます。その場合、お子さんに教えてあげるというよりは、大人も一緒に楽しむのがいいでしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |