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大人の学び直し英語【206】 確かさ(確実性)を表す副詞 1
品詞について

前回の記事では、程度を表す副詞をまとめました。今回は、確かさ(確実性)の副詞について解説します。副詞は文の必須要素ではなく、無くても文が作れるため、軽く見られがちです。
しかし、確実性の副詞を使い間違えるとビジネスの場面でマズいことになりかねません。
これ、TOEICには出ませんが、しっかり押さえておきましょう。
確かさの副詞:確信度をパーセントで表すと?
確かさの副詞の中には、確信度が比較的はっきりと決まっているものもあります。文脈によって多少のズレはありますが、以下の基本は覚えておくといいでしょう。
definitely – 100% 「絶対に」
probably – 70-90% 「たぶん」「十中八九」 「ほぼ確実に」
maybe – 50% 「たぶん」「もしかしたら」
probably not – 70-90% 「たぶん~ない」「ほぼ~ない」
definitely not – 100% 「絶対に~ない」
I will definitely go.
意味:私は絶対に行きます(100%の確信)
I will probably go.
意味:たぶん行くと思います(70〜90%の確信)
Maybe I'll go.
意味: 行くかもしれません(50%程度)
ニュアンスに差が出る確かさの副詞
次に、確実性だけではなくニュアンスの違いを知っておくと便利な副詞を挙げます。
・definitely – 100% 「絶対に」
先ほども出てきた単語ですが、カジュアルにもフォーマルにも使える万能副詞です。
・undoubtedly - 95~100% 「間違いなく」
やや文語的なニュアンスです。
・certainly - 90~100%「確かに」「きっと」
丁寧でありながら静かな自信を感じさせるため、ビジネスシーンでもよく使われます。ややフォーマルで、かしこまった印象を与えることもあります。
「確かに~だが、…」という流れでも使います。
依頼に対する返答として一語で使うときは、「承知いたしました」という意味になります。
The campaign will certainly attract new clients.
意味:そのキャンペーンは確実に新規顧客を引き付けるだろう。
・surely - 80~95%「きっと」
ややカジュアル。
場合によっては反語・皮肉のニュアンスがあるので使うときは注意してください。
Surely you don’t believe that?
意味:まさかそんなこと信じてないよね?
・clearly 確信度は文脈次第。「明らかに」
事実や状況により論理的に導かれた結論。議論や検証に使われることが多いです。
練習問題
次の文を確信度に気を付けて日本語にしてください。
1 She is undoubtedly the best singer of her generation.
2 He will probably say yes.
3 The accident was clearly the driver’s fault.
解答・解説
1 彼女は疑いなく同世代で最高の歌い手だ。
2 彼は十中八九、受け入れるだろう。
3 事故は明らかにドライバーの過失だった。
- 明確な証拠があるというニュアンス
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |