幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -26- 覚えた英語を忘れないために

幼児英語教育について学びましょう

子どもは言葉を覚えるのが速いですが、使わなければ忘れてしまうものです。幼いときには英語を不自由なく話していたとしても、何もしないでその状態をキープできるわけではありません。今回は最終回として、幼児英語のその後について解説します。

 

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子どもは覚えるのも速いが忘れるのも速い?

 言葉は使わなければ誰でも忘れてしまうものですが、流ちょうに話していた子がすっかり忘れるのを目の当たりにすると、びっくりしてしまうかもしれません。幼児は適応力が高く、無意識に言葉を覚えられますが、この適応力は、使わなくなった英語をあっさり捨ててしまうことにもつながります。

 また、帰国子女は、英語ができることを日本の仲間に隠そうとする場合もあります。これも、適応しようとする努力のひとつなのかもしれません。

 

覚えた外国語を忘れないようにする方法

 使い続けていれば忘れないわけですから、その後も英語に触れる機会が多ければまったく問題はありません。小学校に上がってからも、英語のレッスンやゲーム、聞き流し、アニメの視聴などを続けられるといいですね。

 最近は、レッスンといっても英会話だけではなく、英語でプログラミングなどを教えてくれるスクールも増えています。お子さんの興味に合わせて上手に活用すれば、きっと英語を続けてくれるでしょう。また、年齢が上がるにしたがって、童謡だけではなく洋楽などのエンタメに触れさせてあげるのも良い方法です。好みに合ってこそモチベーションに繋がるので、いろいろ試してみましょう。

 英語の本や雑誌を、気が向いたらいつでも手に取れるようにしておくのもいいですね。英語圏の子ども向け雑誌のほか、お家の方がファッションやスポーツ、科学、料理、ガーデニングなどの英語の雑誌を見るのも良い影響があります。小学校の低学年は、まだまだ親の真似をしたがるものですね。海外の雑誌を日本で買うと割高ですが、別に毎月買う必要はありません。興味のある特集のときだけ入手したり、セカンドハンドで買ったりすれば出費を抑えられます。幼いときに楽しんだ絵本も、捨てずに取っておくと、楽しい思い出がよみがえるでしょう。

 スピーキングのためには、英語で預かる学童保育やバイリンガルのシッターを利用するのもひとつの選択です。いづれにしても、保護者が一生懸命になりすぎて、子どもがやる気をなくす場合もあります。

 将来に向けて重要なのは、今日どれだけ勉強したかより、英語にずっと関心を持ち続けること。一度英語から離れても、戻る道が残されていることです。子どもの興味が英語に結び付けば、しめたものです。

 

友達の重要性

 幼児期は家族の役割がとても大きいですが、成長するにしたがって、友達の世界が大切になっていきます。この時点で英語をやらなくなるケースもあります。同年代で英語を話す友達がいれば、たとえ距離的に離れていても、英語を使い続けるでしょう。ただ、そのために友達を作るわけにはいきませんし、日本人の英語の練習に利用されるのはもうたくさんだという外国人もいます(人によります)

 保護者としては、最終的には成長する子どもの自主性に任せるしかないということと、友達との世界が大切になっていくということを、頭の隅に入れておいてください。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
Shibashibaのコーチング&語学レッスン

 

 

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